ワークショップ
降雪に関するレーダーと数値モデルによる研究 in長岡 (第18回)
JPCZ revisited
新着情報
- 2019年11月22日
- 講演要旨集を掲載しました
- 2019年9月25日
- 降雪ワークショップ2019のご案内を掲載
- 2019年10月16日
- プログラムを掲載
開催日時
2019年11月19日(火) -20日(水)
場所
主旨
昨冬から報道で“JPCZ”という言葉が見られるようになった。これはメソ気象学ではよく知られており、日本海寒帯気団収束帯(Japan Sea Polar airmass Convergence Zone; Asai 1988, 天気, 35, 156-161)である。JPCZは日本海中西部及び北海道西岸にしばしば発達し、静止気象衛星ひまわり画像で太い帯状雲として認識できる。通常その南西側に発達した積乱雲が連なり、それが特定の地域に上陸し続けると大雪となる。
JPCZに伴う雲のメソスケール構造は航空機、船舶、レーダー等を用いて調べられてきており、Murakami(2019, JMSJ, 97, 5-38)のFig. 15に鉛直断面の模式図が示されている。しかし、JPCZに伴う雲の実際のメソスケール構造は多様であり、地形の影響も事例毎に異なる可能性がある。JPCZ上陸地点の正確な予測は容易ではない一方、上陸し続けた場所では災害となることがしばしばある。JPCZの降雪過程、積乱雲の発達過程をできるだけ定量的に理解できれば、予測と災害対応力の向上につながると期待される。この点を念頭に置いた議論の場を提供したい。
プログラム
Session I : JPCZ理解の現状(19日14時~)
- 「JPCZの関係する近年の大雪災害」
中井専人(防災科研 雪氷防災研究センター)
- 「平地中心の大雪に関する予報現場における検討」
鳥山泰宏(新潟地方気象台)
Session II : JPCZの関係する降雪粒子の特性(19日15時30分~)
- 「2018年北陸に大雪をもたらした降雪雲の雲物理特性に関する数値実験」
橋本明弘(気象庁気象研究所)
- 「雲物理過程の改良とGPM衛星観測の再現」
幾田泰酵(気象庁)
- 「長岡における冬期季節風時の降雪粒子・降雪結晶について」
本吉弘岐(防災科研 雪氷防災研究センター)
Session Ⅲ : 水平シアー場における雲と渦の発達とその環境(20日9時20分~)
- 「JPCZの新潟県中部の降雪粒子種分布」
山下克也(防災科研 雪氷防災研究センター)
- 「庄内地方における水平シア場の渦の高分解能レーダー観測」
猪上華子(気象庁 気象研究所)
- 「日本海上の収束雲形成にかかわる総観場・循環場の特徴」
本田明治(新潟大学)
総合討論(20日11時20分~)
構内見学(総合討論終了次第)
20日、ワークショップ終了後、希望される方を対象に職員による所内見学説明会を行います。
事前のお申し込みは不要です。
懇親会のご案内
11月19日のセッション終了後、長岡駅近くにて懇親会を開催致します。参加ご希望の方は11月13日までにページ末の「お問い合わせ」先までメールでお申し込みください。
- 日時:2019年11月19日 19時~
- 場所:『和ダイニング 朔』
- 会費:一般 5,000円 学生 2,500円
- 人数:20名~30名の会を予定しています。是非ご参加ください
アクセス
公共交通機関をご利用の場合
お車をご利用の場合
長岡ICより約25分
中之島見附ICより約20分
カーナビは電話番号 0258(35)7520 での検索をおすすめします。
さらに詳しいご案内は
雪氷研ホームページをご覧ください。
ご注意
会場には食堂・売店・自動販売機がございません。また近くにもお店はありません。なお、飲み物につきましては、会場にて多少のご用意(コーヒー・紅茶・お茶)がございますのでご利用ください。
お問い合わせ
国立研究開発法人 防災科学技術研究所雪氷防災研究センター
住所 〒940-0821 新潟県長岡市栖吉町前山187-16
メールアドレス