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11月16日(月)13時10分開始
セッション1 降雪粒子の表現(13時15分~14時15分)
- 橋本明弘(気象研究所 予報研究部 主任研究官)
「数値気象モデルにおける降雪粒子の表現」
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- 数値気象モデルにおける降雪粒子のモデリング手法についてレビューし、最近の研究成果について議論する。
- 本吉弘岐(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター)
「経験的パラメタリゼーションにもとづく降雪の諸特性の定量的推定手法について」
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- 雪氷防災研究センターで取り組んでいる降雪粒子特性の経験的パラメタリゼーションについて述べ、それに基づいて光学式ディスドロメータから降雪の諸特性(降水強度、含水状態など)を定量的に推定する手法について述べる。
セッション2 2DVDと降雪粒子観測(14時15分~17時)
- 山下克也(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター)
「2DVDの観測と課題」
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- 2DVDは、降水粒子の粒径分布、落下速度、 及び形状を自動的に連続測定することのできる装置である。しかしながら、固体降水に関しての定量的な評価はなされないまま使用されているのが 現状である。そこで、定量的評価を目的として、2DVDと光学式ディスドロメーターの比較を行った。講演では比較結果と2DVD観測の課題について発表する。
- 板戸昌子(日本気象協会)
「XバンドMPレーダを用いた降水粒子判別および地上観測による精度検証」
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- 国交省が設置している新潟地域のXバンドMPレーダ(京ヶ瀬局、中ノ口局)を利用して降水粒子を判別し、粒子判別結果に対する移流および相変化効果の反映について検討した。
15時15分~15時30分 休憩
- 南雲信宏(気象研究所 気象衛星・観測システム研究部)
「2DVDで観測された凍雨の微物理特性について」
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- 2005年4月10日に札幌で観測された二種類の落下速度の凍雨の微物理特性について、2DVDから得られる個々の粒子の情報をもとに異なる凍結メカニズムを経たものであることを導いた。
シミュレーションで示された粒子温度や過去の知見を根拠に、その理由を説明する。
- 熊倉俊郎(長岡技術科学大学)
「新型光学式降水測定器の開発と現状」
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- 近年利用されている光を用いた降雪粒子計測について、光学式ディスドロメータータイプの測定機器に対しては計測原理の異なる観測手法に関して、新たに反射を利用した測定機器に対してはその動作原理と今後の発展に関して発表を行います。
- 中井専人(防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター)
「レーダーと降雪粒子との同時観測の必要性」
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- 偏波レーダーと地上降雪粒子の同時観測を継続して行ってきた。これは、降雪粒子の形、相、動きが多様であり、降雪種や含水状態が問題となる雪氷災害に対しては、レーダー観測とライミング率等を関係づける基礎データが必要と考えるからである。しかし、レーダー、地上観測ともに多くの誤差要因があり、粒子特性と誤差を同時に評価していかなければならないと感じている。
11月17日(火)9時10分開始
セッション3 レーダー観測と雲の構造(9時15分~11時15分)
- 原 旅人(気象庁予報部数値予報課)
「南岸低気圧による降雪予測事例についての気象庁現業モデルの予測特性」
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- 2014--2015年の南岸低気圧の通過によって降雪が予測された事例についてを中心に、南岸低気圧を含む総観場と下層の温度場に着目して、気象庁現業モデルの予測とその特性や課題を紹介する。
- 荒木健太郎(気象研究所 予報研究部 研究官)
「地上マイクロ波放射観測と降雪研究」
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- 降雪過程と積雪過程を繋ぐ「雪結晶」は,その成長過程における周囲の気温・水蒸気量によって晶癖や成長の型が異なる.気象・雪氷災害予測の観 点で雪結晶の観測・モデリングは必要不可欠だが,その背景場となる降雪雲の雲物理特性や大気熱力学構造の観測研究が非常に重要である.本発表 では,地上マイクロ波放射計を用いた降雪研究について紹介する.
具体的には,降雪時の放射計観測特性,放射計を使った降雪研究レビュー,南岸低気圧による関東大雪時の降雪雲を対象にした放射観測と数値モデ ルによる解析,雲水を考慮した1DVARによる大気熱力学場推定精度の統計解析,今後の降雪研究における地上マイクロ波放射観測の展望ついて 議論する.
- 畠山 光(新潟大学理学部自然環境科学科)
「冬季日本海側に発生した帯状降雪雲の特徴―2013年1月9日の事例―」
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- 新潟県柏崎市に一晩で30㎝の集中降雪をもたらした2013年1月9日の事例について、ゾンデ観測および数値実験により得られたデータを用いて、停滞した帯状降雪雲の形成要因を明らかにすることを目的とする。
- 鈴木真一(防災科学技術研究所 観測・予測研究領域 水・土砂防災研究ユニット)
「XバンドMPレーダーで見た雹と竜巻をもたらす雲」
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- XバンドMPレーダーで観測された降雹事例や竜巻の事例において、雹の粒子判別やスーパーセルの検出などが可能であるかなどの視点から、偏波パラメーターの解析結果を紹介する。
総合討論(11時15分~11時30分)
見学ツアー
11時半~ 雪氷防災研究センター 構内見学(希望者:事前申し込み不要)
12時半~ 昼食後、SW-Net観測点サイトツアー
(希望者:事前申し込みをお願いします)→見学ツアーのご案内
16時半 長岡駅解散(予定)